JMDC

2021年ニュース

2021-12-06
JMDCグループ、医師の学術活動を迅速に分析するクラウドサービス 「Doctorna(ドクターナ)」を提供開始〜製薬企業、医療機器メーカーにおけるマーケティング・セールスの デジタルトランスフォーメーションを加速する〜

株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:松島陽介、以下「JMDC」)の子会社である株式会社医薬情報ネット(本社:東京都千代田区、代表取締役:金子剛章、以下「医薬情報ネット」)は、疾患名や症状、薬剤名など利用者が設定したキーワードから、医師の学術活動を迅速に分析できるクラウドサービス「Doctorna(ドクターナ)」(https://lp.doctorna.jp/)を2021年12月13日より提供開始いたします。

Doctornaの特徴

  1. 医師28 万人以上、日本国内150学会、海外論文50万報以上のデータを収載
    「Doctorna」は、医師28万人以上、日本国内の主要医学関連150学会、MEDLINEの海外論文50万報以上のデータを収載しています。同姓同名を可能な限り判定し、人物がユニークになるよう医師・学会・論文のデータを紐づけています。収載データは月1回更新します。
    なお、「Doctorna」の医師データおよび医療機関・診療所データは、ミーカンパニー株式会社(JMDCグループ)からの提供を受けて収載しています。
  2. 疾患名や症状、薬剤名などのキーワードからKOL(Key Opinion Leader)となり得る医師をリスト化
    疾患名や症状、薬剤名などのキーワードに関する医師の学会発表、論文発表を集計し、KOLとなり得る医師をリスト化します。発表時の役割(筆頭著者、最終著者、共同著者)等を指標に重み付けを設定可能で、学術に強い医師、プレゼンテーションに強い医師など、リサーチ目的に応じた独自のリストを生成します。
  3. 気になる医師やキーワードの学会発表、論文発表をタイムリーに通知
    ターゲットとする医師が学会発表した場合、特定キーワードを含む論文が発表された場合など、定期的にウォッチすべき学会情報、論文情報をアラートメールで通知します。

 

■「Doctorna」開発の背景

製薬企業や医療機器メーカーでは、対象とする疾患や症状、薬剤などに応じ、様々な医師と連携し、新薬・新商品の開発やマーケティング、セールスなどを進めています。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を追い風に、これらの業務におけるデータ活用の機運が高まっており、医薬情報担当者(MR)からの報告や過去の取引実績など様々な情報・データの活用が進んでいます。

中でも、医師の学会発表や論文発表は、医師の学術活動を客観的に把握するデータとして重視されています。過去の発表内容から医師の専門性や経験のある疾患領域を把握したり、共同発表の実績から医師同士の関係性を予測したり、様々なリサーチで活用されています。一方、これらのデータを継続的に収集・更新し、分析するには、多くの時間やリソースがかかり、各社の負担となっています。

そこで、医師の学会発表、論文発表に関するデータの継続的な収集・更新が不要で、直感的な操作による分析を可能にするダッシュボード型のクラウドサービス「Doctorna」を開発しました。これまで医薬情報ネットでは、医師の学会発表、論文発表に関するデータベースソリューションとして「学会情報データベース」「論文情報データベース」を構築・提供してきました。これらの経験・実績で培ってきたノウハウとともに、医師や施設に関する付加情報を加え、最新のデータに基づいた医師の学術活動分析を支援します。

■「Doctorna」の利用シーン

  •  医師ターゲティングの強化・見直し
    対象とする疾患・領域における医師の学会発表、論文発表を把握し、客観的な指標に基づいたターゲット医師リストの策定・見直しに活用
  • エリアマーケティングの強化・見直し
    地域別に重要医師、注目医師の学会発表、論文発表を把握し、当該地域における効果的なマーケティングプランやセールス活動の立案に活用
  • リアルワールドデータを組み合わせたコンサルテーションの提供
    JMDCが有するリアルワールドデータを組み合わせたコンサルテーションの提供により、KOLの処方傾向をより精緻に把握し、効果的なマーケティングプランやセールス活動の立案に活用
  • 医師同士の関係性の把握(2022年上期に実装を予定)
    学会発表、論文発表における共同発表経験から医師同士の関係性を把握し、効果的なマーケティングプランやセールス活動の立案に活用

■今後の見通し

JMDCグループでは、ヘルスケア業界の多様なデータを結集し社会に還元すること通じて、日本の医療の発展を支援しております。今後も引き続き、当社グループ固有のヘルスデータを用いたサービスの開発および提供を通じて、ヘルスケア業界における新たな価値の創出を目指してまいります。

【株式会社医薬情報ネットについて】
製薬企業、医療機器メーカー等の医薬品・医療業界のマーケティング支援を手掛ける企業として1995年に設立。「データベース事業」「医療用医薬品マーケティングサポート事業」「メディア事業」を展開しています。近年は、データやデジタルテクノロジーを活用したコンサルティングやコンテンツクリエイティブに注力。2020年10月に株式会社JMDCのグループ企業として参画。
URL:https://www.pin-japan.com/

【ミーカンパニー株式会社について】
ミーカンパニー株式会社は、医療ビッグデータによる健康増進サービスを提供する株式会社JMDCのグループ企業として、医療機関・薬局・介護に関する「SCUEL(R)(スクエル)データベース」事業を展開。「データでこれからの日本の医療・介護を支えること」を事業理念とし、高鮮度で精緻なデータベースの提供を通じて、地域包括ケアシステムの実現や、患者と医療、家族と介護をつなぐことを推進します。
URL:https://mecompany.me/

news20211206.pdf