■ 連携の背景・目的
横須賀市は、2022年度から地区担当保健師による「赤ちゃんから高齢者まで」全世代に向けたアウトリーチ型の保健活動を開始いたしました。その中で、より多くの市民一人ひとりに最適な支援を届けるためには、医療、介護、健診などの情報を総合的に把握し、科学的な分析に基づいたアプローチが不可欠だと感じていました。しかしながら、そこには大きな課題がありました。支援が必要な方を見つけるためのデータが各所にバラバラに存在し、また、それらを効果的に分析するノウハウも不足していました。そのため、本当に支援が必要な市民の方々に、適切なタイミングで手を差し伸べることができていない、という課題に直面しておりました。
JMDCは2002年の創業以来、健康保険組合を中心とした保険者の保健事業を推進するため、保険者が保有するデータの分析サービスを基に、多面的・多角的に健康保険組合およびその加入者を支援してまいりました。また、2021年から、自治体における医療費の増大・健康寿命の延伸といった社会課題の解決に向け、健康保険組合へのサービス提供を通じて培った知見・ 実績を基に自治体向けの事業部門を発足させ、その取り組みを加速させてまいりました。
この度、横須賀市が直面する課題に対し、JMDCが有するヘルスケアデータ解析の知見を活用することで、同市民の健康増進施策の推進に寄与できると考え、同市との連携協定を締結する運びとなりました。
■ 連携協定の主な内容
・ヘルスケアデータを活用した、横須賀市民の健康状態の解析、研究
・横須賀市民への健康増進施策の立案、実施
■ 今後の展開
本協定に基づき、横須賀市が保有するデータとJMDCが有する約2,000万人規模の医療ビッグデータを活用することで、糖尿病の高リスク者を予測するアルゴリズムを構築し、市民の健康増進に資する施策をより効果的かつ実効的に推進してまいります。
今後も引き続き、JMDCが有する多様なデータを活用したアルゴリズムの開発と社会実装を通じ、「社会課題に対しデータとICTの力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現」というJMDCの描く未来の実現に資する取組を推進してまいります。
【記者会見の様子】